今回は、画像形式の種類について説明します。
まず、画像形式とはなにか、というと、
画像をデジタルデータとして記録する際にデータ列の並び方を指示する方式のことです。
みなさんがもっとも頻繁に扱う形式は、「JPEG」です。
JPEGは、写真などの、複雑な表現が必要な画像に使用する画像圧縮形式です。
ケータイのカメラやデジカメで撮影したデータがこれにあたります。
次に「GIF」です。
イラストやアイコンなど、色数の少ないものに使われます。
色数が少ないのでデータが軽く、簡単なアニメーションを作ることもできるので、
ケータイメールのデコメや絵文字で使われています。
また、部分的に透過させることができますが、半透明などはできません。
最後に「PNG」です。
GIF画像と同様な用途で使用しますが、アニメーションはできません。
ただし、半透明で保存することができます。
しかし古いブラウザ(Internet Explorer6など)では正しく表示することができません。
それぞれの形式は適材適所で使用するのですが、
一昔前、私がホームページ制作を始めたころは、PNG形式を使うなどナンセンスでした。
PNGは、1994年になって突然LZW圧縮の特許権使用料を要求するようになり、
その後も特許使用の解釈に不安のあったGIFに替わる
ライセンス・フリーの画像形式として開発された、比較的新しい形式です。
そのため、古いブラウザはサポートをしておらず、
また携帯電話のブラウザでもサポートしていなかったため、
業界としては利用を見送っていたのですが、
最近はようやく標準的な画像形式になってきました。
ホームページで扱う画像形式は、基本的にこの3つです。
それぞれの特性、性質を理解し、上手に使い分けましょう。